「職務経歴書って、何をどう書けばいいの?」
転職活動で最初にぶつかる壁が、この職務経歴書ではないでしょうか。
実は、書類選考の通過率は平均わずか30%前後と言われています。つまり、10社に応募しても7社は書類の段階で落ちてしまうのが現実です。
しかし、私がキャリアアドバイザーとして10年間で3,000人以上の転職を支援してきた経験では、プロが添削した職務経歴書の通過率は80%以上。書き方のコツを押さえるだけで、結果はまったく変わります。
こんにちは、キャリアアドバイザーのたくやです。この記事では、通過率80%を実現する職務経歴書の書き方を、テンプレート付きで完全解説します!
この記事を読めば、以下のことがわかります。
- 職務経歴書と履歴書の違い
- 基本構成5つのパートと書き方のコツ
- すぐ使えるコピペ用テンプレート
- 職種別(営業・事務・IT・接客)の書き方ポイント
- やりがちなNGパターン5つと対策
初めて書く方も、書き直したい方も、この記事を見ながら作れば採用担当者に「会いたい」と思わせる職務経歴書が完成します。
職務経歴書と履歴書の違い|そもそも何が違うの?
転職活動では「履歴書」と「職務経歴書」の両方を提出するのが一般的です。まずはこの2つの違いを明確にしておきましょう。
| 項目 | 履歴書 | 職務経歴書 |
|---|---|---|
| 目的 | 基本的なプロフィールの確認 | 仕事の実績・スキルのアピール |
| フォーマット | JIS規格などの定型 | 自由形式(A4で1〜3枚) |
| 主な記載内容 | 学歴・職歴・資格・志望動機 | 業務内容・実績・スキル・自己PR |
| 採用担当が見るポイント | 経歴の一貫性・基本情報 | 即戦力になるかどうか |
| 文量 | 1枚(定型) | A4で1〜3枚(2枚が理想) |
履歴書は「あなたの基本データ」、職務経歴書は「あなたのプレゼン資料」です。採用担当者が「この人に会いたい」と思うかどうかは、職務経歴書で決まると言っても過言ではありません。
履歴書はフォーマットが決まっているので差がつきにくいですが、職務経歴書は自由形式だからこそ書き方で大きな差が生まれます。
だからこそ、正しい書き方を知っているかどうかが、書類選考の合否を分けるのです。
職務経歴書の基本構成|5つのパートを押さえよう
職務経歴書には決まったフォーマットはありませんが、採用担当者が読みやすい「型」は存在します。以下の5つのパートで構成するのが王道です。
① 職務要約(3〜5行)
職務経歴書の冒頭に置く「あなたのキャリアのダイジェスト」です。採用担当者が最初に目を通す部分なので、ここで興味を持ってもらえるかが勝負です。
大手メーカーの法人営業として8年間勤務。新規開拓を中心に年間売上1.2億円を達成し、全国120名中トップ3の実績。2022年からはチームリーダーとして5名のマネジメントも経験。
職務要約は「3〜5行で経歴のハイライトを伝える」のがコツ。数字を入れると説得力がグッと増します。
② 職務経歴(メインパート)
これが職務経歴書の最も重要な部分です。これまで勤務した会社ごとに、以下の情報を記載します。
- 会社名・在籍期間(例:2018年4月〜2024年3月)
- 会社概要(業種・従業員数・売上高など1〜2行)
- 所属部署・役職
- 業務内容(箇条書きで具体的に)
- 実績・成果(数字を使って定量的に)
記載順は「逆編年体形式」(新しい経歴から順に書く)が最も一般的です。直近の経験が最もアピールになるケースが多いためです。
「営業を担当しました」だけでは不十分です。「誰に・何を・どのように」売ったのか、その結果どうなったのかを具体的に書きましょう。
③ スキル・資格
業務に関連するスキルや保有資格を記載します。
スキルの記載例:
- PCスキル:Word / Excel(VLOOKUP・ピボットテーブル)/ PowerPoint
- 語学:TOEIC 780点(ビジネスメール対応可)
- ツール:Salesforce / Slack / Google Workspace
資格の記載例:
- 2020年6月 日商簿記検定2級 取得
- 2021年11月 宅地建物取引士 合格
応募先の業務に関連する資格・スキルを優先的に記載しましょう。関連性の薄い資格(趣味の資格など)は省略してOKです。
④ 自己PR(200〜400字)
自己PRは「自分の強み × 応募先で活かせること」を伝えるパートです。
書き方のフレームワークとして、STAR法がおすすめです。
どんな状況だったか
何が課題だったか
自分は何をしたか
その結果どうなったか(数字で)
【課題解決力】
前職では、既存顧客の解約率が年間15%と高い状態が課題でした(Situation)。原因を分析したところ、導入後のフォロー不足が主因と判明(Task)。そこで月1回の定期フォロー体制を構築し、顧客満足度アンケートも導入しました(Action)。その結果、解約率を15%→5%に改善し、年間売上の維持に貢献しました(Result)。
⑤ 希望条件(任意)
勤務地・勤務時間・年収などの希望がある場合に記載します。ただし、基本的には「貴社の規定に従います」と記載するのが無難です。
どうしても外せない条件がある場合のみ、理由を添えて簡潔に記載しましょう。
希望条件を書きすぎると「条件が多い人」と思われるリスクがあります。面接で伝えたほうがいいことも多いので、経歴書には最低限に留めましょう。
職務経歴書のテンプレート|コピペですぐ使える
ここまでの構成をもとに、すぐに使えるテンプレートをご用意しました。コピペして自分の情報を入れるだけで、整った職務経歴書が完成します。
職 務 経 歴 書 作成日:20XX年XX月XX日 氏 名:○○ ○○ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【職務要約】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○○業界にて約○年間、○○職として勤務してまいりました。 ○○を中心に担当し、○○(実績・数字)を達成。 直近では○○(役職・プロジェクト等)にも携わっております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【職務経歴】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 株式会社○○(20XX年XX月〜現在) 事業内容:○○ 従業員数:○○名 売上高:○○億円 雇用形態:正社員 <所属>○○部 ○○課 <役職>○○(20XX年XX月〜) <業務内容> ・○○(誰に対して)への○○(何を) ・○○の企画・立案・実行 ・チームメンバー○名のマネジメント <実績・成果> ・20XX年度:売上目標○○万円に対し達成率○○%(○○万円) ・新規顧客○社を開拓 ・○○プロジェクトにてコスト○%削減を実現 ■ 株式会社△△(20XX年XX月〜20XX年XX月) 事業内容:○○ 従業員数:○○名 雇用形態:正社員 <所属>○○部 <業務内容> ・○○ ・○○ <実績・成果> ・○○ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【スキル・資格】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <PCスキル> ・Word / Excel(VLOOKUP・ピボットテーブル)/ PowerPoint <資格> ・20XX年XX月 ○○資格 取得 ・20XX年XX月 ○○資格 合格 <語学> ・TOEIC ○○○点 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【自己PR】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【強み:○○力】 ○○の状況において、○○という課題がありました。 そこで○○に取り組み、その結果○○を達成しました。 この経験で培った○○力を、貴社の○○でも活かしたいと考えております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【希望条件】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 貴社の規定に従います。 以上
このテンプレートをベースに、自分の経歴を当てはめていきましょう。A4で2枚に収まるのがベストです!
テンプレートをそのまま使うと、他の応募者と似たような書類になりがちです。数字・固有名詞・具体的なエピソードを入れて、あなただけの経歴書に仕上げてください。
なお、転職エージェントに登録すれば、プロが無料で職務経歴書を添削してくれます。テンプレートで下書きを作ったら、ぜひ添削を受けてみてください。
▶ 関連記事:【2025年最新】転職エージェントおすすめランキング|プロが本気で選んだ
【職種別】職務経歴書の書き方ポイント
職種によって、採用担当者が注目するポイントは異なります。ここでは4つの代表的な職種について、書き方のコツを解説します。
営業職の職務経歴書
営業職で最も重要なのは「数字」です。採用担当者は、あなたの営業力を数字で判断します。
- 売上実績:年間売上○億円、目標達成率○%
- 新規開拓数:月間○社の新規獲得
- 担当顧客数:既存顧客○社を担当
- 社内順位:全国○名中○位
- 営業手法:テレアポ・飛び込み・反響営業など
<業務内容>
・中小企業(従業員50〜300名)への人材サービスの法人営業
・新規開拓(テレアポ:1日50件)および既存顧客のフォロー
・担当エリア:東京都・神奈川県(担当企業数:約80社)
<実績>
・2023年度:売上目標3,600万円に対し4,100万円達成(達成率114%)
・新規開拓:年間32社(部内平均18社)
・2023年度下半期MVP受賞(営業部45名中1位)
事務職の職務経歴書
事務職は「数字で語りにくい」と思われがちですが、工夫次第で十分アピールできます。
- 処理件数:月間○件の請求書処理、○件のデータ入力
- 業務改善:○○を効率化し、作業時間を○%短縮
- 正確性:ミス率○%以下を○年間維持
- 対応範囲:電話対応○件/日、来客対応○件/月
- PCスキル:使用ソフト・関数・マクロなど具体的に
<業務内容>
・受発注業務(月間約200件の受注処理)
・請求書・見積書の作成(Excel関数・マクロを活用)
・電話対応(1日平均30件)、来客対応
・社内会議の議事録作成、スケジュール調整
<実績・工夫>
・受注処理のExcelマクロを自作し、月間作業時間を約10時間短縮
・請求書のダブルチェック体制を提案・導入し、ミス率を0.5%→0.1%に改善
ITエンジニアの職務経歴書
ITエンジニアは技術スタックとプロジェクト経験が最重要です。
- 技術スタック:言語・フレームワーク・DB・クラウドなど
- プロジェクト概要:規模・期間・チーム人数・自分の役割
- 担当工程:要件定義〜運用保守のどこを担当したか
- 成果:パフォーマンス改善、コスト削減、リリース実績
- 開発手法:アジャイル・ウォーターフォールなど
【プロジェクト】ECサイトリニューアル(2023年4月〜2023年12月)
・チーム人数:8名(うちバックエンド3名)
・担当:バックエンド設計・開発・テスト
・技術:PHP(Laravel)/ MySQL / AWS(EC2, RDS, S3)/ Docker
・開発手法:アジャイル(2週間スプリント)
<成果>
・APIレスポンスタイムを平均800ms→200msに改善(キャッシュ設計の見直し)
・CI/CDパイプラインを構築し、デプロイ時間を60分→10分に短縮
接客・販売職の職務経歴書
接客・販売職は売上数字に加え、顧客対応力やチームワークをアピールしましょう。
- 売上実績:個人売上○万円/月、予算達成率○%
- 客単価:平均客単価○円(前年比○%アップ)
- 接客件数:1日平均○名を接客
- リピーター率:指名率○%、リピート率○%
- 店舗運営:シフト管理、在庫管理、スタッフ教育の経験
<業務内容>
・アパレルブランド○○の店頭販売(レディース)
・1日平均15名の接客、コーディネート提案
・VMD(ビジュアルマーチャンダイジング)の担当
・新人スタッフ3名のOJT教育
<実績>
・個人月間売上:平均280万円(店舗目標の120%)
・顧客リピート率:42%(全社平均28%)
・2023年秋の店舗キャンペーン企画で、前年比135%の売上を達成
どの職種でも共通しているのは「具体的な数字」と「自分がどう行動したか」の2点です。抽象的な表現を避けて、読んだ人が場面をイメージできるように書きましょう!
よくあるNG職務経歴書5パターン|あなたは大丈夫?
私がキャリアアドバイザーとして添削してきた中で、特にもったいないと感じるNGパターンを5つ紹介します。当てはまるものがないかチェックしてみてください。
NG① 長すぎる(4枚以上)
採用担当者は1通の職務経歴書に平均2〜3分しかかけないと言われています。4枚以上になると、重要なポイントが埋もれてしまい、最後まで読んでもらえない可能性が高くなります。
A4で2枚に収めるのがベスト。3枚でもギリギリOK。古い経歴は簡潔にまとめ、直近の経験を手厚く書きましょう。
NG② 数字がまったくない
「営業として頑張りました」「売上に貢献しました」では、何も伝わりません。採用担当者が知りたいのは「どのくらい」頑張って「どのくらい」貢献したのかです。
✕「売上アップに貢献しました」
◎「売上目標3,000万円に対し3,500万円を達成(達成率117%)」
✕「業務効率化に取り組みました」
◎「Excelマクロを導入し、月間作業時間を約15時間削減」
NG③ 自己PRが弱い・抽象的
「コミュニケーション力があります」「責任感が強いです」——これらは誰でも書ける言葉です。具体的なエピソードがなければ説得力ゼロです。
先ほど紹介したSTAR法(状況→課題→行動→結果)で書けば、自然と具体的な自己PRになります。「強みを一言で言うと?→それを裏付けるエピソードは?→結果は数字で?」の順に考えましょう。
NG④ 業務内容の羅列だけで実績がない
「○○を担当」「○○に従事」と業務内容だけを並べている経歴書は、単なる「作業日報」に見えてしまいます。
採用担当者が見たいのは「何をやったか」ではなく、「その結果どうなったか」です。業務内容を書いたら、必ずその成果をセットで記載しましょう。
NG⑤ 応募先に合わせていない
どの企業にも同じ職務経歴書を送るのは大きな間違いです。応募先が求めているスキル・経験は企業ごとに異なります。
求人票の「求める人物像」「必須スキル」をよく読み、それに合う経験・スキルを前面に出すように調整しましょう。ベースは同じでも、強調するポイントを応募先ごとに変えるだけで通過率は上がります。
この5つのNGは本当によく見かけます。特に「数字がない」と「応募先に合わせていない」は、意識するだけですぐ改善できるのでぜひ取り組んでみてください。
職務経歴書に関するよくある質問(FAQ)
Q. 職務経歴書は何枚がベストですか?
A4で2枚がベストです。経験が豊富な方でも3枚以内に収めましょう。採用担当者は1通あたり2〜3分で判断するため、コンパクトかつ要点を押さえた書類が好まれます。逆に1枚だけだとアピール不足に見えることがあるので、最低でも2枚は用意しましょう。
Q. 転職回数が多い場合、どう書けばいいですか?
転職回数が多い場合は、古い経歴は簡潔にまとめ、直近2〜3社を詳しく書くのがポイントです。また、転職のたびにスキルアップしていることや、一貫したキャリアの軸があることを示すと、前向きな印象になります。職務要約で「○○分野で一貫して○年の経験」と書くのも効果的です。
Q. 職務経歴書は手書きとパソコンどちらがいいですか?
パソコン作成が圧倒的に主流です。手書きを求める企業はほぼありません。WordまたはGoogleドキュメントで作成し、PDF形式で提出するのが一般的です。レイアウトが崩れないPDFでの提出をおすすめします。
Q. 未経験の職種に応募する場合はどう書けばいいですか?
未経験職種への応募でも、これまでの経験から「転用できるスキル」を見つけてアピールしましょう。たとえば営業職からマーケティング職への転職なら、「顧客ニーズの分析力」「数値目標の達成力」「プレゼン力」などが活かせます。また、独学やスクールでの学習実績があれば積極的に記載してください。
Q. 職務経歴書の添削は誰に頼めばいいですか?
転職エージェントの無料添削が最もおすすめです。キャリアアドバイザーが、業界・職種の採用基準を踏まえて具体的にアドバイスしてくれます。自分では気づかないアピールポイントを見つけてもらえることも多いです。まだ登録していない方は、まず大手エージェントに登録するところから始めましょう。
まとめ|職務経歴書は「あなたの営業資料」
職務経歴書は、あなたの経験やスキルを採用担当者に伝える「自分自身の営業資料」です。
今回のポイントをおさらいしましょう。
- 職務経歴書は5つのパート(職務要約・職務経歴・スキル・自己PR・希望条件)で構成する
- 数字と具体的なエピソードで説得力を持たせる
- A4で2枚に収めるのがベスト
- 職種ごとにアピールポイントを使い分ける
- 応募先ごとに強調するポイントを調整する
テンプレートを使って下書きを作ったら、必ず第三者に添削してもらうことをおすすめします。自分では完璧だと思っていても、客観的な視点で見ると改善点が見つかるものです。
転職エージェントなら、職務経歴書の添削を無料でしてくれます。プロの目を通すだけで通過率はグンと上がりますよ!
転職エージェントに登録すれば、キャリアアドバイザーがあなたの職務経歴書を無料で添削してくれます。テンプレートで作った下書きを持っていけば、より効率的にブラッシュアップできます。
